木曽三川マラソン③

スタート、そして…撃沈

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木曽三川ラソンのコースは長良川の河川敷で、1周10kmを4周する単純な周回コースです。

寒い中待ちたくなかったので、スタート付近へは10分前に移動しました。

放送席でDJが、今回約2000人からのエントリーがあったとアナウンスしています。

が、明らかに1000人も居ない感じ・・DNS多過ぎ f:id:n-fumiyuki:20181227222940p:plain

 

"足に自信のある方は前の方へどうぞ~" と並び方はアバウト。

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AM 9:10 定刻通りにスタートしました。

ロスタイムは僅か15秒程。

 

最初は渋滞するだろうから、徐々にアップを兼ねて体を温めていくつもりが、まさかの周囲のいきなりハイペースf:id:n-fumiyuki:20190520070003p:plain

先月のお伊勢さんマラソンとは、参加ランナーの実力が違うことに気付きます。

きっと悪天候でファンラン派の多くが出場を取り止めたのね…

 

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ただひたすら川上方向に進む5kmの往路は、強い向い風が体力を奪うだけでなく、冷たい雨が顔に叩きつけるので精神的ダメージを食らいます。

  

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川上側のUターンポイント

堤防道路を走っている車からは、こんな中走っている私達をどう見ているのでしょう…

  

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一方、川下に向かう復路は追い風となるのでまだマシですが、景色が単調なので5kmがとても長く感じます。

 

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やっと1周目が終わり、2周目へ あと3周…f:id:n-fumiyuki:20171101104638p:plain

 

体調に変化が現れたのは、未知の領域3周目に入ってからでした。

当然の事ながら足は痛くなっていましたが、それよりも気を失いそうになるくらいの睡魔が襲ってきたのです。

 

後にレース中の睡魔は、脳のエネルギー源でもあるグリコーゲンの減少に対する身体からの警告と分かりました。危険を察知した脳が強制的に身体を休ませようとする現象だそうです。

これがガス欠なんですね。

給食を携えなかった事を悔やみましたが後の祭りでした。

 

しばらくすると今度は太ももが痙攣を起こし始めました。

スピードはみるみる落ちてとうとう立ち止まってしまいました。

ストレッチを試みるも、屈伸ができません。

仕方なくトボトボ歩き出すと、すぐさま冷たい雨風が体温を奪っていきます。

鳥肌が立ちはじめ、激しい寒気が襲ってきました。

動いていないと凍死する・・訳ないのですが、その時は、雪山で遭難して眠ったら最後って感じのあるあるシーンが脳裏をかすめて、止まったらアウトだと思いました。

 

また走り始めると痙攣はふくらはぎまで達して、脚全体がブルブル状態でコントロールできなくなりました。

もう生まれたての小鹿状態だったに違いありません。

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ここから先の記憶は曖昧です。

半分寝ながら歩いたり立ち止まったり、ジョギングしたりを繰り返していたと思います。

 

ゴールが近づいた時は流石に目頭が熱くなりました。

悔しさよりも、ただ終われる事が何より嬉しかったです。

最後くらいは走ってフィニッシュゲートを越えたかったけど、力尽きて無理でした。

 

ゴール後に振舞われた熱々の豚汁は泣けるくらいの旨さです。

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結局お代わり3杯も頂いてしまいました。

 

完走証のタイムは、死に物狂いで得たサブ5。

あっ、そういやガーミン止めるの忘れてた…

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完走証を貰ってから駐車場までの移動は正に、

ロボット状態でした。

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車に戻っても暫くは動けません。

フルは想像以上に体力を消耗するのですね。

 

今回はフルを舐めてかかると、とんでもない事になると身に染みて勉強させて頂きました。

こんな経験はもうこりごりなので、次回の大会には心して挑みたいと思います。

 

あの寒い中、運営に尽力して頂きましたボランティアや関係者の方々、

本当にありがとうございました。m(_ _)m