宿泊ドック ②
人間ドック 二日目
朝6時過ぎ、目が覚めて直ぐに強い便意を催しました。
便座から離れられない状況を予想していたのですが、大きく立派なモノがツルっと排出されて昨夜飲んだ下剤の優秀さに感心します。
そして、コーヒーが飲みたい・・・
毎朝のルーティンとなっている衝動に駆られて院内のコンビニに行き、缶コーヒーを購入後、部屋に戻って飲もうとしてからハッとする。
飲んでもいいのかな…
気になってナースコールで確認すると、” たとえブラックでも控えてください ” との無慈悲な回答が返ってきて諦めることに
8時25分、本日の検査が開始されました。
1時間程で一日人間ドックの検査項目とオプションで付けた動脈硬化検査を間髪入れずに流れるようなスピードでこなしました
そして、今日の試練はここからでした。
部屋に戻ってからほどなくして看護師さんが、にっこり微笑んでスーパー下剤セットを持ってきたのです。
モビプレップという決して美味しいとは言えない液体を1200㎖と水600㎖を90分かけて飲み続け、腸内を空っぽにしなければなりません。昔、十二指腸潰瘍を患った時の辛かった記憶が蘇ってきてたじろぎました。
今日は、昨日の楽だった検査から一変、昨夜から水しか飲んでいないし、罰ゲームを受けるかの如くドSな検査が残っていたのです。
苦労しながらも、何とか2時間かけて排泄物を異物の無い状態にする事ができました。それを看護師さんが実際にチェックしてOKをもらい、いよいよ大腸内視鏡検査です。
ところが、これまた鎮静剤での検査を希望したので、目が覚めたらあっけなく終わっていました。
この鎮静剤を利用しての内視鏡検査は、昨日の胃カメラの時と同じで、拍子抜けするほど楽な反面、気が付いたら時間だけが過ぎていて、知らない間に自分の体を弄られていた事に少し恐怖を覚えます。
大腸検査後は車椅子に乗せられて部屋に戻り、1時間の安静後に昼食となりました。
この時既に14時になっていて、20時間振りの食事です。
これまた、ホントに美味しかったのですが、最後くらい和食ではなく洋食を選べばよかったと少し後悔しました。
食事後しばらくして医師からとりあえずの結果説明を受けました。
私の胃の中の3箇所のポリープの写真を見せられた時には、一瞬怯みましたが全く問題ないとの事でした。
その他いろいろと私の体の状況説明を受け、後日詳しい検査結果を送ってくれるとの事で、ひとまずは無事に検査を終えた事に安心して病院を後にしました。
今回、私は初めて人間ドックを受けたわけですが、お金である程度の健康は買えるという事が判りました。
先端の医療設備が割り出した数値や写真を、実際に目の前に示され指摘されたら、誰だって懸念箇所は注意深く養生する筈ですから。
あと、病院側のあまりの待遇の良さに驚きました。待ち時間の無い流れるようなスムーズな検査でストレスがなく、何時何処に移動するにも担当者が常に付き添ってくれて、私は何も考えずに指示に従うだけでした。まるでTDLのプレミアムツアー状態 ^^
後から考えれば、病院の職員さん達は私の事を、”患者さん” ではなく "お客様”と呼んでいました。
病院側が通常の患者を診る際に「3時間待ちの3分診療」でも平気なのは、患者をお客様のように見ていないからだと思います。7割以上もの医療費を払ってくれる厚生労働省を "お客様” にしている気がします。
それに対し、保険適用外の人間ドックは、至れり尽くせりで裕福なリピーターを増やせば、定期的に高額な収入を見込める旨味のある商売なのかもしれません。
次回、人間ドックを受けるとすれば、何年後が望ましいか医師に尋ねたら、「一日ドックで良いから毎年受けて下さい」との答えが・・
ヒェー
給料明細見るとビックリするほど社会保険料払っているんですから、人間ドックも保険適用にして欲しいと切に思った私です。
以上、人間ドック体験記でした。